早稲田中学校の偏差値と評判 チャレンジ精神あふれる人材を輩出する進学校【中学受験】

早稲田中学校は、日本を代表する私立大学のひとつである早稲田大学係属の完全中高一貫の男子校です。

1895年設立と、早稲田大学の付属・係属校で最も古い歴史と伝統があります。

創立者は二度も総理大臣をつとめ、日本の近代化に多大な貢献をした大隈重信。

大隈氏の教育理念「逆境に処して益々雄壮」に基づいて、坪内逍遥らによってその基礎が築かれました。

今回は、中学受験でトップクラスの偏差値を誇る早稲田中学校について解説するので参考にしてください。

目次

早稲田中学校の特徴

早稲田中学校は、東京都新宿区早稲田にある私立中高一貫男子校になります。

教育目標は「誠」「個性」「有為の人材」からなっており、常に誠を基本とする人格の養成に努め、個性を伸ばし、世界に貢献することができる人材の育成を目指しています。

早稲田中学校は早稲田大学の係属校でありながら、自らの意思に基づいた進路選択を可能にする教育カリキュラムが編成されており、他大学進学への支援体制も整っています。

そのため、例年約半数の生徒が早稲田大学に推薦で進学し、他の生徒は早慶、国公立大学等に受験で進学しています。

また、学校側では「紳士を育てたい」としており、5教科以外の授業にも力を入れていて、幅広い知識と教養、経験ができるよう、家庭科や音楽などの実技指導も充実しています。

生徒会活動・クラブ活動は中・高一体となって行われ、6年間の多感な時期を、生徒は明るくのびのびとした学校生活を送ることができます。

早稲田中学校の基本情報

早稲田中学校の基本情報は以下になります。

学期3学期制
登校時間8:10
完全下校時間18:00
土曜授業あり(毎週)
制服あり

その他には1学年の人数が約310~320人で、7クラスで構成されています。

交通アクセス

アクセスはとても良く、電車の徒歩圏内になります。

・東京メトロ東西線早稲田駅徒歩1分

・東京メトロ副都心線西早稲田駅徒歩15分

・都電荒川線早稲田駅徒歩10分

早稲田中学校の偏差値

早稲田中学校の入試日は2月1日と3日の2回あります。

人気に伴って偏差値も当然高く、首都圏でもトップクラスです。

2020年度の偏差値を見てみましょう。

 80偏差値50偏差値
第1回(2月1日)6562
第2回(2月3日)6865

参考:四谷大塚

80偏差値、50偏差値という数字はそれぞれ、合格基準偏差値(%)を意味します。

この数値は合格を保証するものではないので、あくまで目安としてください。

早稲田中学校の倍率

2017年~2020年度の早稲田中学校の倍率を紹介します。

 受験者数合格者数実質倍率
2017年1回6922382.9
2回9522483.8
2018年1回7372423.0
2回9802543.9
2020年1回6632452.7
2回8752753.2

※【募集人員】
第1回  200名
第2回  100名

早稲田中学校の評判

早稲田中学校の評判はとても良く、伝統ある男子校らしく自由な校風です。

個性的で優秀な友人に囲まれていますが、いじめの話もほとんど聞こえてきません。

優れた生徒が集まる学校によくありますが、学校側は自主的に学ぶことを普通と考えているので、余計な手出しをしません。

また、授業参観や個人面談もないそうです。ある意味、親の関与を嫌う、あっさりした学校ですので、自分の子どもを信じて送り出してあげることが大切になってきます。

早稲田中学校の進学実績

早稲田中学校の大学の進学実績を紹介します。

東大へ毎年30名以上の進学実績を安定して出しています。

また、現役生の進学率は、早稲田大学へ推薦で進学する生徒と合わせると約80%と、高いみらが魅力的ですね。

早稲田中学校の中学受験対策

早稲田中学校の入試問題は、年によって難度に大きく差があるのが最大の特徴です。この傾向は、全教科に当てはまりますので注意が必要です。

合格点を取るためには、難度が高いか低いかで、点数の取り方を変えるのがポイントです。

問題が難しい年は、解けるものから確実に解いていくこと。逆に、基本的な問題が多い年は高得点勝負になるので、見直しを丁寧にしてミスをなくすことが重要になります。

算数は、基礎・基本レベルの問題が中心で、公式の正しい理解、計算の正確さが問われます。

答えのみを書く解答形式のため、部分点がなく、計算ミスが即失点につながります。日頃から、正確な計算力を身につけておくことが大切です。

また、図形問題の比重が大きいのも特徴です。特に「求積問題」がよく出題されます。

図形問題への対策が、合格のカギを握ります。

他の偏差値が同じくらいの学校とは違い、難問奇問はほとんど出題されません。そのため、同じ早稲田系列でも、早稲田実業学校中等部の難問は志望校対策にならないので、注意が必要です。

国語は、例年、読解問題が2題という構成で、解答形式は記号選択や書きぬきが中心です。

設問数は15題前後ですが、色々なジャンルの文章や、様々な種類の設問が出され、総合的な国語力が問われます。

そのため、標準レベルの長めの文章をたくさん読み、できるだけ多様な問題文や設問に触れておくことが大切です。

理科は、化学・生物・物理・地学のすべての範囲から1題ずつ出題されます。

試験時間30分に対し、解答個所が20~30題と多いので、1題につき1分程度で解いていくスピードが求められます。

また、生物や物理では計算問題も出題されるので、スピードと時間配分を意識して解いていく力も必須になります。

社会は、地理・歴史・公民のすべてからまんべんなく出題されます。

基本的な知識を問う問題が多い反面、歴史では「文化史」「外交史」、地理では「世界地理」など、中学入試ではあまり取り扱わない問題が目立つのも特徴です。

高得点勝負が予想される早稲田の社会では、こうした独自の傾向に対する対策が、合格のポイントになります。

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