中小企業診断士は独学で合格できる?効率的な勉強法と勉強時間

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中小企業診断士は、金融、契約管理、企業法務、経営コンサルタント、申請等代行業、システムインテグレータなどさまざまな業種で、コンサルティングを行うことができます。

中小企業診断士は難易度が高い資格になりますが、取得すれば一生食べていけると言われるほど、給与アップが期待できる人気の資格です。

独学の勉強法でも合格している人は多く、勉強時間を確保でき効率的に勉強すれば、社会人でも中小企業診断士の資格を取得することは可能です。

社会人にとってはキャリアや給与にも反映されやすく、顧客からの信頼感も高まるとして人気が高い資格になります。

中小企業診断士の科目

中小企業診断士になるには一般社団法人 中小企業診断協会 が実施する国家試験第1・2次試験をパスしないといけません。

受験料は1次試験で13,000円、2次試験で17,200円となっています。

1次試験の科目

まず1次試験はマークシートによる以下の科目の筆記試験になります。

 

  • 経済学・経済政策
  • 財務・会計
  • 企業経営理論
  • 運営管理(オペレーション・マネージメント)
  • 経営法務
  • 経営情報システム
  • 中小企業経営・中小企業政策

 

2次試験は筆記試験と口述試験となります。

また、第1次試験の合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ満点の40%未満の科目が一つもないことが条件になります

7科目全てに合格しなくても、合格した科目については2年間試験免除になりますので、苦手な科目に集中して勉強の時間を向けることができます。

第1次試験合格の有効期間は2年間であり、第1次試験に合格した年と翌年に第2次試験を受験することができます。

第1次試験及び2次試験の合格率は約20%ほど、第1次試験を合格した人は2次試験を受けずに中小企業大学の養成課程から資格を取得する方法もありますが、学費がかかります。

第1次試験の試験日は毎年8月ごろに行われ、第2次試験は10月ごろに行われますので、1次試験に合格した人は休む間も無くすぐに2次試験向けの勉強をしなければなりません。

中小企業診断士の難易度

中小企業診断士の難易度を他の資格を比べると、社会保険労務士・行政書士より難しく、税理士・司法書士・司法試験・公認会計士よりは簡単と言われています。

覚える量としては、社会保険労務士や行政書士とあまり変わりませんが、中小企業診断士には、2次試験として記述式の試験があり、マークシート中心の社会保険労務士や行政書士とは違い、確実な理解が必要になります

マークシート式はうる覚えや確実な理解が無くてもある程度の理解があれば対応できますし、行政書士試験の記述式のように難易度の低い40字程度を記入する問題が3問だけだと、法律の条文を知っていればある程度の対応ができます。

しかし中小企業診断士の記述式は、長文の事例を読み、その事例に対応した問題が出され、その答えを100字程度(問題によっては200字程度)で記入するものや財務・会計の問題で計算力が必要なものが出るため、うる覚えや薄い知識では対応できない難易度です

さらに、他の士業の試験より、試験時間が長く・問題量も多いのが難易度を高くしている理由の1つです。

中小企業診断士は、マークシートの1次試験だけでも2日間あり合計で8時間30分あり、それに合格すると別の日に2次試験が記述式で5時間20分あります。

それに合格するとまた別の日に口頭試験が10分程度あり、合計で4日間で14時間の試験が必要で、合格まではかなりの長丁場です。

試験時間が長いため問題量も、他の士業の試験より断然多いです。

1次試験に合格して、2次試験が不合格の場合は、翌年は1次試験が免除されてます。

2次試験のみ合格すれば良いのですが、逆の言い方をすると、1次試験の免除は翌年度しかなくなります。

落ちると1次試験からやり直さなければならないので、モチベーションの維持が難しくプレッシャーが大きい難易度の高い試験と言えます

中小企業診断士の合格率

中小企業診断士の過去10年の合格率を見てみると、均すると1次試験で、21.4%、2次試験で20.2%です

20%以上なので、中小企業診断士は簡単ではないかと勘違いしてしまう方もいるかもしれません。

しかし、平成28年の1次試験の受験者数が13,605人いますが最終的な合格者が842人です。

平成27年の1次試験の受験者数が13,186人で最終的な合格者数が944人です。

単純に合格率を計算すると平成28年で6.2%、平成27年で7.2%ですが、2次試験受験者の中には、前年度1次試験に合格して免除されている人がいます。

そう考えると、1次試験と2次試験をストレートに合格している人は5%以下です。

さらに、合格率というのは受験者数で計算しますが、中小企業診断士は試験の申込者数に比べて、実際に試験を受けた受験者数が少ないのが特徴です。

高い受験料を払って受験申し込みをしても実際に試験を受ける人は7割程度なのです。

他の資格試験と比べて、宅建士は8割以上、行政書士で78%程度なので、かなり低いのが分かります。

これは、合格するレベルにないが取り敢えず受験する人・記念や遊び感覚で受験する人が少なく、受験する人は真剣に勉強し合格を目指して試験に臨んでいる人が多いので、合格率の数字以上に難易度の高い試験であることを示しています

また、試験申し込みをしても途中で挫折してしまい、諦めてしまう人が多いということも分かります。

中小企業診断士の勉強時間

ちなみに中小企業診断士になるまでの総勉強時間数は1000〜1300時間と言われており、国家資格の中でも司法試験、公認会計士、税理士の次に難関の資格と言われています。

また、弁護士や公認会計士、税理士とのダブル資格として取得している人も多く、弁護士なら経営法務、公認会計士や税理士なら財務・会計の科目は免除となります。

勉強方法は、TACや大原などの専門学校に通うか、書店で参考書を手にいれて独学で行うか、通信教育で勉強するかの3通りがあります。

ただ費用はかかっても専門学校や通信教育を利用して取得することが圧倒的に近道です。

特に社会人は勉強時間の確保が難しいので、効率的に試験のポイントがわかる通信教育を利用するのがおすすめです。

中小企業診断士の勉強法

中小企業診断士の勉強法のポイントとして、試験対策用の問題集を買う前に、自分の得意科目と不得意科目に切り分けておくことが重要です。

1次試験勉強法

もともと得意な科目は、すぐに簡単なまとめがついているスピードテキスト(後述の参考書です)で、復習を兼ねて即問題演習をするのがおすすめです。

時間を確保できれば、1科目あたり、4~5回といても2週間ほどで終わる想定です。

またすこし苦手な科目は、中小企業診断士試験の参考書を1~2回通読しましょう。そして、理解できていない単元だけノートを起こすようにします

また、多くの方が苦手としている「情報システム」と「財務会計」については、各社のテキストが必ずしも的を射ているというわけではありません。

「情報システム」はITパスポート試験にプラスして、セキュリティとネットワークの初歩をおさえておけば大丈夫です。

インターネット上に多数無料で使える択一型問題集があるので、こうしたものやケータイアプリを利用するのも良いでしょう。

「財務会計」は、日商簿記の3級範囲と2級範囲を知識だけでも簡単に、テキスト通読で頭に入れておけば、かなりその単元分の得点蓄積が生まれます。その年にとくに個性的な問題が出たとしても、多くの方は余裕で得点できるでしょう。

そのため、こうした「中小企業診断士試験」以外の試験科目から、その年のアタマから徐々に取り組んで試験を受けておくのもおすすめです。

一次試験で全く対策を行わずに通読だけを繰り返しても6割がたは得点できる試験ですが、しっかり取り組んでみれば、一次試験は8割に手が届くテストとなります。

また、以前、翔泳社をはじめ各所から発売されていた、中小企業診断士向けの書籍とCDROMの択一問題をメインとしたものがあります。

こうした本の中でも、ITなど以外の部分、たとえば経営や、経済学知識などの部分では、聞かれることはあまり変わっていません。古い教材は比較的お手頃に入手できることもあり、こうしたものをつかって、択一を問題文から頭にインプットして、秒速で回答できるようにしておくなんていうのもいいでしょう。

一次試験のおすすめ書籍

 

中小企業診断士 最速合格 要点整理ポケットブック 第1次試験1日目 2017年度 (旧:ポケットテキスト)

中小企業診断士の勉強法に必要なことがコンパクトにまとまっているポケットブックです。

他のテキストを買う前に、こちらをインプット用に使い、そして問題集に。弱い部分だけテキストを買い足すのがおすすめの勉強法です。

1日目と2日目用に分かれています。まずはこの本が、リーズナブルで全体をくまなく抑えているということもあり、1冊目はこのシリーズ2冊が必携かもしれません。

中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集 第6版

一次試験二次試験を通して使えるものとしておすすめなのがこの参考書になります。

中小企業診断士の試験範囲に絞って、早く問題が解けて確実に回答できるよう訓練するには、このくらいの簡単さとレベルが適切かもしれません。

はや解きするための問題集だととらえておくのが良いでしょう。

出る順中小企業診断士 FOCUS1次テーマ別問題集 経済学・経済政策 <第2版>

比較的親切丁寧ながら、問題を解くのに時間がかかる本です。

苦手科目の集中仕上げなどに使うには、この本が最高だと思います。

司法試験書籍なみの丁寧さなので、二次試験対策での弱点科目に使うにもぴったりです。

中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト (7) 中小企業経営・中小企業政策 2018年度

各科目ごとに分かれており、非常に簡潔にまとまっていることから「中小企業診断士試験のバイブル」としてすっかり定番のシリーズです。

実は年によって、見やすさにはちょっと違いがあるものもあります。

とくに企業経営理論、運営管理、財務会計など、多少古くてもかまわない本については、各年の情報をよく見渡してみて、もっとも自分にとって見やすいもの、必要としている情報をカバーしているものを選びましょう。

2次試験勉強法

二次試験は、まずは、論文書き写しからスタートして、論点を自分の体に刷り込んでおくのがおすすめ。

書き写す間に、声に出して読んでみたりしながら時間を無駄にしないのもよいでしょう。

もともと、クライアントに対しての丁寧なテキスト扱いなども視野に入れた文章作成をみているともいわれており、その他の資格試験の論文にはないフォーマルさを身に着けるのは最初のこの学習法でカバーします

書き写している間に、苦手な論点推移などが出てきたら、カードを作成したり、数行でそのポイントをまとめたりしておくのもおすすめです。

とくに、中小企業診断士試験の場合、司法試験などとはことなり、論点カードなどがあまり発売されていません。自分でつくったこうしたノートは、あとから見返してみて、ほんとうによかったと思えました。

数年分、簡単に記述対策で解答書き写しなどを行った後は、ようやく二次試験対策問題集に取り掛かります。

通常は普通の試験時間の6割から5割以下を目標にして解いていきます。またそれぞれのテキストの問題と解答を完全に覚えたりしないよう、7科目分をローテーションしながらの試験対策です。

人によってローテーション感覚は異なりますが、私の場合は3日おきくらいで科目をかえたり、また同じ科目内でも大きくジャンルの違うものをそれぞれサンドイッチ型にくみあわせて集中して行うことで、忘れかけては定着するの繰り返しによって、しっかりとした「自分の知識」を作ることができました。

論文系や記述試験では、いずれもINPUT-OUTPUT-より良い答案に・・・という勉強方法や時間配分とも密接にかかわる「学習段階」を踏むことが一般的です。

やはりこのINPUTではしっかり覚えることに注力、OUTPUTでは聞かれたらすぐに論点がパスとして見えてくるように訓練、より良い答案作成時には問題集の模範解答と自分の乖離をしっかり把握するというSTEPが大切です。

この習慣と段階は、身に着けてしまえば、学習方法としてだけではなく、答案の見直しなどのときにもいい効果を上げてくれます。

二次試験のおすすめ書籍

中小企業診断士試験問題集 2次の知識はこれ1冊!

基礎問題と丁寧な解答解説がある問題集で、非常に端的にまとまっています。

またさらに、サブノート形式で、あたまがいっぱいになって緊張しがちな長時間タイプの試験では、直前チェックに使いやすい参考書です。

さらには、解説講義動画ダウンロードサイトがあったり、専用解答用紙のPDFダウンロードがあったりと、非常に便利です。

1冊は300ページなのですが、それ以上の価値がある充実の本です。

一次試験対策本があったうえで、もう一冊として買わないと、全体の知識カバーはしていないので、あくまで2次試験用になります。

中小企業診断士試験対策 コア・ロジック思考法で最速1発合格 2次筆記試験の必勝合格法!

最近の本のなかでも、非常にシンプルで的を絞った説明が好評です。

とくに回答のつぼ部分が非常に分かりやすい上、ページ数が少ないのもおすすめポイント年間800件超の添削指導をこなしているこちらの先生の本は、まとまり方が違います。

中小企業診断士の年収

中小企業診断士の平均年収は、700万~800万円と言われています。

サラリーマンの平均年収が420万円程度なので、かなり高い方です。

しかし、この平均年収を信じると大変な事になります。

独立診断士(独立開業している中小企業診断士)・企業内診断士(独立せずに企業内で活躍している中小企業診断士)のどちらの場合でも、元々年収が高い人が中小企業診断士の資格を取り、平均年収を押し上げているからです。

詳しく見ていくと、中小企業診断士の20%程度の人が、中小企業診断士だけではなく、税理士、公認会計士、司法書士、弁護士などの資格を併せて持っています

上記の方々は中小企業診断士の資格が無くてもかなりの高収入で、このような方々が中小企業診断士の平均年収を上げています。

中小企業診断士だけの資格しか持っていない人で年収1,000万円以上ある人は、独立診断士では一握りしかいないのが現実です。

「中小企業診断士の試験は難関資格だから、合格すればある程度の収入が約束されているでしょう?」と思っている人が多いです。

しかし、中小企業診断士として開業しても、年収で200万円にも満たない人が多く、そのため廃業する人も多いのが現状です。

数字で見ても、毎年1,000人程度が合格していますが、中小企業診断士自体の人数はあまり増えていません。

中小企業診断士は試験に合格しているだけでなく、登録する必要があります。

登録するためには、研修を受講するなどの毎年維持費が必要で、研修費が年間6,000円必要で、さらに独立開業する人はほとんど協会に加入するので、年間50,000円程度必要です。

そのため、年間56,000円程度の維持費を払えない人は、登録更新せずに廃業していきます。

中小企業診断士は、独立開業せずに企業内診断士として活躍している人も5割程度います。

中小企業診断士の資格所有者は、40歳以上の人が多く、資格を取る前からある程度の高い年収をもらっていた場合が多く、資格を取ったからといって、年収が相当程度上がった人は、転職に成功して人以外はほとんどいません。

企業内診断士の場合も資格を取る前から高収入の人が多く、そのような人が平均年収を上げています。

通常のサラリーマンが、中小企業診断士の資格を取っても、資格手当て5,000円から30,000円程度貰えればラッキーで、ほとんどの企業が、資格手当てが出ないのが現状です。

中小企業診断士の資格を取ったからといって、高収入が約束されている訳ではなく、その後の自分自身の努力が必要です。

中小企業診断士の転職

20代で中小企業診断士を持っているとかなり有利です。

中小企業診断士の資格保有者は40歳以上が多く、20代で持っているとその人のやる気が評価され将来性を買われて、未経験者でも良い会社に転職できる可能性があります

30代以降では、実務経験がないと資格を持っているだけでは難しいです。

実務経験のない人は、余程の運とタイミングが良くないとブラック企業や給料の安い企業にしか転職できません。

中小企業診断士が難関資格とはいえ、1年程度勉強すれば取れる資格で、実務経験が3年ある人には敵いません。

企業の求める人材は、資格より実務経験を求めているからです。

30歳以上で未経験者は、会社に残って中小企業診断士の資格を活かす方法を考えた方が良いです。

経営企画部や財務部、経理部など中小企業診断士の資格を活かせる部署に配置換えを上司に相談してみて、その時に、中小企業診断士として得た知識や能力で、自社を分析し改革案などを出すと効果的です。

資格を取ったからには早くその資格を活かした仕事をしたいと思っているかもしれませんが、自社でしばらく実務経験をしてから転職活動をした方が、結局は良い会社に転職できる近道になります。

実務経験者が中小企業診断士の資格を取るとかなり有利に転職活動ができます

コンサルティング業界での転職が有利になり、特に外資系企業は給料が高いです。

また、地元の商工会議所でも中小企業診断士を募集している場合があり、実務経験者で資格があれは採用確率が高いです。

また、転職エージェントを利用するのも1つの方法です。

転職エージェントは、実務経験がないと良い条件の会社を紹介してくれません。

転職エージェントを使わなくても就職できるようないつも求人を出している企業やブラック企業です。

しかし、実務経験があり資格がある人は、広告に掲載されていない求人を紹介してもらえ、面接対策や給料などの条件交渉を代行してくれるのでオススメです

ただ、実務経験者でも今の仕事を辞めてから転職活動するのではなく、働きながら転職活動をすることを強く勧めます。

仕事を辞めて転職活動をすると、もし良い会社になかなか決まらないと焦りが出てしまい、その結果前の会社の方が給料良かったということが多々あります。

資格を取ると嬉しくて、直ぐに退職して転職活動してしまいそうですが、資格は自分自身の能力のプラスアルファ程度と考えた方が良いでしょう。

中小企業診断士は通信講座を利用すべき

中小企業診断士は独学でも合格はできるでしょうが、かなり勉強範囲が広く独学だけで行うのは正直厳しいです。

また受験生の多くは現職の人になるので、勉強時間の確保も思ったほど多くは出来ません。

そのため効率的に時間を使うことが、中小企業診断士を1回で合格するためには必要になります。

今はスマートフォンなどでも中小企業診断士の勉強ができるので、通勤や家のちょっとした時間をスマホ学習に当てるのが最適です。

受験のポイントを理解していて、効率的に勉強できる通信講座は中小企業診断士の勉強には必ず入れておくべきことになります。

もちろん独学でも合格は可能ですが、難易度は高いので、出来る限り効率よい勉強法を取り入れるのがおすすめです。

中小企業診断士

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