発達障害の勉強は子供の症状に合わせた学習スタイルを見つけることで対策できる

発達障害の子供は、勉強が嫌いな傾向にあると言われています。

子供が勉強しないからと言って、諦めて放置をしてはいけません。

発達障害の子供でも、親が向き合い方を変えることで勉強への姿勢を変えることはできます。

ただ発達障害の子供の扱い方がわからないと、間違った方法で勉強を強要してしまいます。

無理に勉強を強要するのではなく、子供が楽しめる勉強法を見つめるのも親の務めです。

今回は、発達障害で勉強が嫌いな(勉強しない)子供の対処法と、子供のやる気を引き出す勉強法について説明します。

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発達障害の子供が勉強しない理由

発達障害で子供が勉強嫌い(勉強しない)からと、無理やり勉強を強要されていないでしょうか?

あるいは、発達障害だから勉強はしないものと諦めていないでしょうか?

子供の勉強と向き合うときに大事なことは、子供の心理状態を良く理解してあげることになります。

無理に勉強させようとするのではなく、どうして子供が勉強しないのかを考えてみて下さい。

発達障害の場合、その症状によって子供が勉強しない理由が異なります。

一括りに発達障害だからと考えず、子供の症状を良く分析して、どんな発達障害なのかを確認してください。

今は発達障害の子供でも勉強できるプログラムも多く、きちんと成果を残せている例もたくさんあります。

実際に、発達障害のケースと勉強に必要なことを説明していきます。

発達障害のケースと対策

発達障害の場合は、3つのケースに分けることができます。

  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
  • 学習障害(LD)

子供がどの発達障害に当てはまるのか、そして勉強をするにはどうすべきかを説明していきます。

自閉スペクトラム症(ASD)

自閉スペクトラム症(ASD)は、対人関係が苦手だったり、強いこだわりを持っているといった特徴をもつ発達障害の一つになります。

この症状の場合、自分の考えに強いこだわりがあるため、無理に勉強を強要すると逆効果になります。

スケジュールや段取りにも自分なりの考えがあるので、それを尊重しながら勉強をするのが効果的です。

またコミュニケーションが苦手な子供も多いため、無理に塾などに通わせても逆効果になることが多いです。

なるべく子供の考えを優先しながら、興味が持てる勉強法を探していくのが解決の糸口になります。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、集中力が続かなかったり、行動に落ち着きがないといった特徴を持つ発達障害の一つになります。

注意力が散漫だからといって、無理に机に座らせて勉強させたりしてはいけません。

興味があることには集中できるので、勉強を楽しいものと認識できるように工夫することが重要になります。

ポイントは課題に集中できる環境作りになります。

学習障害(LD)

学習障害(LD)は、知的な発達に問題はないのですが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算」などの能力に困難が生じる発達障害の一つになります。

文字の読み間違えや、計算の習得が遅いなど、同年代の子供に比べて習得状況が多し傾向にあります。

子供が勉強に遅れることに不安を持つと思いますが、まず親は焦らずに子供の症状に合ったトレーニングを行うことが効果的です。

現在は学習障害の子供向けの教材も多いので、ゆっくりと子供のペースに合わせて勉強するようにして下さい。

次は、それぞれの学習障害を持つ子供の具体的な勉強について説明していきたいと思います。

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親が子供の勉強で気をつけること

発達障害の子供を持つ親は、子供に勉強を強要させようとすることもあります。

勉強しない子供に不安を持つ気持ちは理解できますが、無理やり勉強させても根本的な解決にはなりません。

逆の立場で考えてみて下さい。

全く興味のないことを無理やりやらされたら、どんな気持ちになるでしょうか。

勉強が嫌いになって、余計に状況が悪化しますよね。

勉強しないからと無理強いさせるのではなく、どうすれば勉強をしてくれるかを考えてみましょう。

ここでは親ができる、発達障害の子供を育てていく参考例を紹介します。

子供をしっかりと観察する

先ほど説明したように、発達障害の子供にはいくつか特徴があります。

コミュニケーションが苦手な子供に勉強させようと、家庭教師をつけても会話が苦手なので効果がないかもしれません。

集中力がない子供を無理に教材を与えても、すぐに飽きて止めてしまうかもしれません。

読み書きが苦手な子供を集団指導塾に通わせると、逆にストレスになって勉強嫌いになる可能性もあります。

このように症状や子供の性格によっては、良かれと思った勉強も意味をなさないことがあります。

しっかりと子供を観察して、現状の勉強法で大丈夫かを親が判断してあげましょう。

子供が勉強しやすい環境作りをする

勉強に集中するためには、環境作りがとても重要になります。

勉強の環境作りは親ができる第一歩になります。

例えば学習障害の子供の勉強には、

  • 計算が苦手な子供なら一緒に計算する
  • 読み書きが苦手なら一緒にゆっくり声を出して読んでみる

などできることはたくさんあります。

子供が抱えている症状をよく考えて、どんな環境なら勉強しやすいかを考えてみて下さい。

もし一人で考えるのが難しければ、今は発達障害の子供向けのトレーニング本も出版されています。

参考:発達障害のある子どもの視覚認知トレーニング (ヒューマンケアブックス)

こうした学習教材を利用して、子供が集中できる環境作りの工夫をしてみましょう。

最初は効果がないかもしれませんが、色々と試すうちに子供に合った方法が見つかるはずです。

できる限り褒めてあげる

褒められることは、勉強のモチベーションアップに繋がります。

怒られながら勉強してもマイナスのイメージしか残らないので、できる限り褒めて子供を伸ばしてあげましょう。

褒めることは発達障害の子供にも有効で、様々な研究でも結果が出ているので試してください。

あと注意として、間違いをしたら一緒になって考えるのも効果的です。

一人で考えさせるのではなく、親も一緒に考えることで子供もやる気を保つことができるからです。

できた!という達成感は、勉強のやる気アップに最もつながります。

発達障害の子供向け勉強法

発達障害の子供の勉強は、親も一緒に勉強するのが効果的です。

ですが勉強の教え方がわからず苦労する人もいるでしょうし、本当にこの勉強法で合っているか不安な方もいると思います。

そこで費用がかかるものもありますが、発達障害の子供の勉強に効果的なものを紹介します。

ただ必ずしもその方法で効果がでるわけでもなく、逆にデメリットになることもあるので、その辺りも説明したいと思います。

学習塾

発達障害の子供の勉強を支援する学習塾を利用する勉強法になります。

数名~数十名のクラスで勉強する集団塾や、マンツーマンで子供のペースに合わせて教えてくれる塾など様々です。

学習塾のメリットは、発達障害の子供を教えた経験がある講師が授業を行うことです。

一般の塾と違い、発達障害の子供の勉強は、その子供の特徴に合わせて進める必要があります。

発達障害の子供を対象とした学習塾であれば、きめ細かなサポートで子供のやる気を促してくれます。

デメリットとしては、コミュニケーションが苦手な子供などは塾になじめないことがあります。

まず一度体験をしてみて、継続できそうかを判断する必要があります。

家庭教師

今の家庭教師は、発達障害を持った子供への授業ができる講師も増えています。

家庭教師であれば、自宅での学習になるので親も授業風景などが見えるので安心です。

またマンツーマンで授業が受けられるので、子供の進捗に合わせた授業ができるメリットもあります。

デメリットとしては、家庭教師との相性が悪いと勉強が捗らないことです。

これは人間なので、相性の良し悪しがあるのは仕方ありません。

その場合は、講師を変更してもらうか、別な勉強法を考えるなどして対策しましょう。

オンライン学習

発達障害の子供の学習スタイルとして、オンライン学習も検討する価値がある勉強法になります。

パソコンやタブレットを使った勉強になりますが、自宅で自分のペースでできるため無理なく進められると評判が良いのも特徴です。

今のオンライン学習は、担当がつくものもあり、親と一緒になって子供の学習を支援スタイルになっています。

デメリットはオンライン学習の教材はいくつかあるため、どの教材を使えば良いかの選定が難しいことです。

良い教材を見極めることができれば、自宅で好きな時間に勉強できるメリットがあります。

市販の教材

本屋やアマゾンなどで発売されている、発達障害の子供向け教材を使った勉強法になります。

教材を使って一つ一つ丁寧に勉強していくスタイルなので、自分のペースに合わせてできるメリットがあります。

デメリットは親のサポートが必須で、子供が一人で勉強できるかは親の監視にかかっていることです。

また、わからないことをサポートしてくれる人がいないのもデメリットになります。

今は良い教材も多いので、いくつか試してみて子供に合うのを見つけるスタイルもおすすめです。

発達障害の子供の悩みを少しでも共感するために

発達障害の辛さや悩みは、当事者でなければ理解できません。

そういった感情を普通の人が共感するのは難しいですが、親は少しでも子供の悩みを理解してあげるよう努力しましょう。

完全に理解することは不可能ですが、発達障害の悩みを綴った書籍もあるので読んでみて下さい。


読めなくても、書けなくても、勉強したい―ディスレクシアのオレなりの読み書き

「読み書きができない」著者が、妻の助けをかりながら書いた本で、発達障害の辛さを理解する助けになります。

発達障害の子供は、授業が理解できないまま学習範囲が広くなる悪循環に悩まされます。

こうした悩みを親が理解してあげて、少しでも子供の学習の手助けになる勉強法を探す努力をしてみて下さい。

勉強は本来、理解できれば楽しいものです。

この勉強の楽しさを理解できずに、発達障害で学校の勉強を苦痛に感じる子供はたくさんいます。

発達障害だからと諦めず、ゆっくりと子供に合った勉強法を探してみましょう。

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