古文は大学受験の国語の中で、勉強すれば確実に得点源にしやすい分野です。
しかし古文は国語全体の3割前後の配点の学校が多く、重点的に勉強していないことが多いです。
また古文はかつて使われていた日本語のため、勉強しなくても何となく読めるのも重要視されない理由かもしれません。
ですが古文は確実に国語の点数を上げられるので、絶対に勉強すべきです。
他の教科に比べて覚えることも少なく、パターンがわかれば確実に古文はマスターできます。
1ヶ月から2ヵ月の短期間でも、効率よく古文を勉強できる方法を紹介します。
古文をマスターするための勉強法
もし高校の授業で古文を必死に勉強していれば、センター試験なら高得点を取れる実力になっています。
しかし実際には、そこまで古文に力を入れて勉強している学生は少ないと思います。
多くの学生は大学受験に必要な古文の基礎力を、学校の勉強で身につけていない方が多いです。
大学受験の古文をマスターする場合、高校の教科書などを使った勉強はお勧めできません。
教科書は大学受験に出題されない部分も多く、時間がかかり効率が悪くなるからです。
大学受験の古文であれば、参考書を使った勉強法が短期間でできるのでおすすめです。
参考書を使って勉強すれば、1ヶ月~2ヵ月ほどで受験レベルになれます。
覚えることも少ないので、受験間近でも対策することは十分可能と言えます。
古文をマスターする勉強としては、主に以下の順序で行うと効率的です。
- 古文の基礎単語を暗記する
- 古文の文法を勉強する
- 古文の読解力をつける勉強をする
- 演習問題で実力をつける
この順序で勉強することで、効率よく大学受験で高得点を取れる実力を付けることができます。
暗記も多く最初は大変ですが、勉強した分だけ確実に実力になります。
古文の基礎単語を暗記する
古文の勉強で重要なことは、基礎となる単語をしっかりと暗記することです。
古文は昔使われていた日本語なので、どうしても予測で問題を解いてしまいます。
得点が低い人の多くは、単語を推測で考えて間違えてしまうのです。
しかし古文は、問題のキーワードになる単語がほぼ決まっています。
現代でも使われていて意味が違うなど、間違えやすい単語ほど出題されます。
そうした単語は400語程度と言われているので、確実に暗記しましょう。
大学受験に良く出る古文の単語を覚えるのにお勧めの参考書として、読んで見て覚える重要古文単語315があります。
出題されやすい315語を覚えることで、大学受験の古文対策ができます。
例文も載っているので、どんな文脈で使われるのかも勉強することができます。
古文で必要な400語には足りませんが、重要な単語はほぼ網羅しています。
センター試験や中堅レベルの私立であれば、この参考書で勉強すれば十分です。
基礎となる単語が覚えられるので、効率よく勉強することができます。
もし難関私立や国立を受験する場合は、もう少し単語数を増やした方がよいでしょう。
上位大学向けにお勧めの単語集として、古文単語FORMULA600【改訂版】 (東進ブックス 大学受験FORMULAシリーズ)があります。
600語と語彙数が多くなりますが、難関大学の問題にも対応できる実力をつけることができます。
古文の単語の勉強法としては、上記で紹介した2つの参考書を覚えれば十分です。
読んで見て覚える重要古文単語315だけでも基礎力が付くので、必ず勉強することをお勧めします。
余力があれば、古文単語FORMULA600【改訂版】 (東進ブックス 大学受験FORMULAシリーズ)まで終わらせることができれば完璧です。
英語などに比べると、覚える単語数も少ないので全て暗記するつもりで勉強しましょう。
古文の文法を勉強する
大学受験に出題される古文の文法は、ほぼパターン化されていると言えます。
そのためパターンを勉強すれば、確実に得点することができるようになります。
効率的に古文の文法が覚えられる勉強法として、ステップアップノート30古典文法基礎ドリル (河合塾シリーズ)がお勧めです。
入門編に位置付けられていますが、大学受験に必要な古文の文法をマスターすることができます。
受験に出題されやすいポイントを押さえた構成になっているのが、効率よく勉強できる理由になります。
他の教科の合間に勉強することで、受験レベルの古文の文法を学ぶことができます。
1日1時間の勉強で、2週間あれば十分終わらせることができる内容です。
ステップアップノートで基礎力をつければ、古文の問題を解くための知識をつけることができます。
ステップアップノートは、古文の基礎的な実力をつけられる構成になっています。
中堅私立以上を目指すのであれば、古文文法問題演習―基本テーマ30 (河合塾SERIES)も勉強することをお勧めします。
最初から古文文法問題演習だと難しく感じるかもしれませんが、ステップアップノートをマスターすれば解けるレベルになっています。
古文の文法は、パターンがわかれば応用力も自然と身に付きます。
普段使わないので最初は覚えにくいですが、慣れてくれば初めて見る文法も推測できるようになります。
古文の読解力をつける勉強をする
古文の特徴として、単語や文法だけでは読めない表現があることです。
丸暗記だけで解こうとする人は、ここで失敗して得点を伸ばすことができます。
古文を得点源にするには、古文の読解力を付けるのも必要になります。
古文の読解は、テクニックを身につければ誰にでもできるようになります。
丁寧に読解を説明してくれる、改訂版 元井太郎の 古文読解が面白いほどできる本を使った勉強がお勧めです。
古文の単語や文法の基礎ができていれば、かなり役に立つ参考書になります。
実際の受験問題を使っているので、本番と同様のレベルの問題で読解力をつけることができます。
読解力をつけることで、受験でも古文で高得点を取れるようになれます。
予備校などで勉強しなくても、これ1冊で古文の読解テクニックを身につけることができます。
ここまで完了したら、後は演習問題で実力をつける段階に移ります。
演習問題で実力をつける
古文の単語と文法、そして読解の勉強したら、後は演習問題に取り組みましょう。
受験レベルの問題を解くことで、確実にテストで得点を上げられるようになります。
演習問題で確実に実力をつけられる参考書として、古文上達 基礎編 読解と演習45を使うのがお勧めです。
基礎力が身についていれば、確実に解ける内容になっています。
詳しい解説から問題演習の流れになっているので、とても理解しやすい構成になっています。
単語と文法の基礎が理解できていれば、「集中講義」と「練習問題」は数日で終わらせることができます。
ここは基礎力が身についていれば、飛ばしても問題ない部分になります。
しかし今までの復習として勉強することで、単語や文法の定着にも繋がるので挑戦することをお勧めします。
「集中講義」と「練習問題」が終わったら、「実践問題」に取り組むことで実際の受験問題も解けるレベルになれます。
レベル的には、徐々に難しくなるので無理なく実力アップできるようになっています。
この参考書は1度で終わりにするのではなく、必ず復習することをお勧めします。
1冊完璧にすることで、センター試験や中堅私立なら満点を取れる実力になれます。
間違えた箇所をピックアップして、復習することで古文の実力を上げられます。
古文の勉強総仕上げ
1日1時間ほどの勉強ならば、1ヶ月から2ヵ月でここまで完了することができます。
しっかりとここまで勉強していれば、センター試験の古文なら8~9割以上とれる実力がついています。
不安な箇所があれば、必ず復習して覚えるようにしましょう。
古文は、他の強化に比べてかなり暗記要素が強い教科になります。
また中途半端に現代日本語に近いので、勉強を疎かにしてしまいがちな教科です。
ですが勉強すれば、短期間でも確実に得点源にすることができます。
一部の難関大学の古文は、基礎力以上の実力が必要になります。
ですが基礎ができていれば、応用力を身につける時間も短くなります。
実際にここまで勉強すれば、難関大の問題も解ける実力は身についています。
あとは模試や過去問を使って、総仕上げをすれば高得点を取ることも可能です。
古文は短期間で得点源にできるので、必ず勉強しましょう。
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